短期の人間達とのコミュニケイション



おいらのやってる仕事は短期丸出しの仕事だ。おいら自身だって3月の初めくらいまでしかやらないし、他の人間達も2週間ー1ヶ月単位の短い期間の人間達が一杯。よって「これから仕事を辞めたら二度と会わないであろう人間達」なのである。
そういう時、なぜかおいらの中の深層心理がこういう人間達に対して壁を作ってしまう。今までどんな仕事をしていて、どこに今まで住んでいて、何故ここにバイトをしに来たのか、趣味はなんなのか、などのある意味での個人情報的な物をほとんど教えていない。だってそんなこと教えたって結局意味ねぇしな、と考えてしまう。
というわけで話題の中心はこの仕事のことに関して、とか、おいらの笑いのセンスを少し小出しにしながら見せる、とか、そういう程度のものになっている。


会話例
「あれ、坂田さんそのでっかい袋どうしたんですか?」
「ああ、これコルクボードです。まだ一人暮らし始めたばっかりで部屋に何にも物置いてないから、帰ると軽く死にたくなるんすよ」
「うはははは」
「だからこれに写真でも貼ろうかと」
「なるほどー」


「いやー疲れましたねー坂田くんどれくらい取ってる?」
「10件くらいですかーダメですねー今日は・・・やること無いんで、電話かけた時に留守番電話あるじゃないですか、留守番電話」
「あー多いねー平日は」
「あれでファックスに繋ぎます、とかファクシミリに接続・・・とか喋ってません?」
「言ってるねぇ」
「そん時に、ファックスのファックって部分で切るんですよ。そうすると、「ただ今留守です。ファック」とかで切れて面白いんですね」
「はははは」
「あまりにもやる事無くて、その、うまくファックって切れた奴をですね、ファックの数を数えてるんですよ。1ファック、2ファックって感じで、正の字で。今23です」
「ははははー結構たまるもんだねーはははは」


つーか、人間と喋ってなかったからマジで笑いのセンス下がった。何これ。