バッファロー'66



家からチャリで5分の椎名町TSUTAYAに行ったら、「7月20日に閉店するからCDカエセ!」という張り紙があった。俺今日来たの初めてだけど、不動産屋には「近くにTSUTAYAあるから便利ですよウフフ」と勧められた家も引越し当時に候補に挙がっていた為、かなり複雑な気分で店内を物色。バッファロー'66のDVDと、「剣豪2」があったため購入。帰ったら剣豪2動かない。夜逃げ詐欺か。
そんなことは果てしなくどうでもいいとして、この映画。

ストーリー

俳優ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・音楽・主演の4役をこなしたオフビートな人間ドラマ。刑務所を出所したビリーは親に「妻を連れて帰る」と嘘をついたため、偶然出くわした少女レイラを拉致した。両親の前で妻の演技をするよう脅迫して、家に連れて帰るのが…。
ミニシアターで公開され、その斬新な感覚が若者に圧倒的な支持を得た。独特のカット割りや色彩感覚にセンスが光る。ヴィンセント・ギャロがエキセントリックで屈折したビリーの深い孤独を、切ないほどリアルに体現している。
レイラを演じているのは『アダムス・ファミリー』のクリスティーナ・リッチ。まだあどけなさが残りながらも官能的で母性愛あふれる少女を演じ、この作品を一層魅力的なものにしている。心温まるラストがたまらない。(amazonより)

というもの。
感想としては、「B型の人間だなぁ」と感じた。血液型占いとか非常に曖昧すぎて信じる気にはなったりなれなかったりなんだけど、ことB型に関しては「自分勝手で他人のこと考えず」「わがままで自己中心的でやりたい放題」とどの占いでもボコボコに叩きのめしていることだと思う。実際身の回りのB型の人間はそれに準ずるか近いような性格の人間が多い。でも結構仲良い人間も多いなぁ。
友人に電話をかけて精一杯罵った後、後で謝りの電話を入れたり、窓を拭かせて「きれいだと気持ちがいいだろ?」と勝手極まりないこと言ったり、B型根性丸出しなところが面白い。細かいウソをつく点はなかなかA型っぽいけど。
ストーリーはなかなかちっちゃい。何かしたっけ?というくらい何もしてない。ホテル行っても何もしてない。人を殺したわけでも、事件だらけだったわけでもないから、それだけを追っていくと何を伝えたかったのか見えてこない。
でも、そういうもんだと思う。通常我々のような人間が他の人が聞いていて面白くなるような出来事に毎回巡り合うかっつったらそんなことはないね。ピザ配達に行って客の家のポストをぶっ壊しても別に出来事としての面白みは全く無い。ただそれを伝えようとする俺の話術でなんとかカバーする程度。YAHOO!のトピックスに紹介されるような出来事に巡り合って、それを人に伝えることなんて一生ない。
この映画もその話術。何にもしてないし、地球を救ったり、悪者と斬りあったり、銃撃戦をしたり、大災害に巻き込まれたりとか一切ない。たいした出来事もないんだけど、でも面白い。それって話術だなぁ。やたらションベンを我慢する。なぜ?見られたくないから。風呂に女と一緒に入るのを一生懸命拒む。なぜ?見られたくないから。・・・なんでだよ!と突っ込みを入れたくなる。
そういう映画の本質の流れとは関係ないところで面白さを感じる。全編そうだね。
とにかく、なかなか一人の土曜日にはふさわしい映画でありました。丁度DVDで買ったんだし、定期的に見ることにしよう。次は「パルプ・フィクション」でも買おうかな。