保守

おととしの10月くらいから結構長期の案件をずっとやってるんだけど、臨床試験みたいな人と時期が絡む試験だからデータ量がとんでもなく多い。
昔「この試験は最終的にどんくらいのデータ量になるんですかね?」的に聞いてみたら「200万件くらい」っつー話をもらって、300万件くらいなら耐えられるよう、かつレスポンスを上げて設計して運用にまわしたんだけど、今日聞いたら1億件になる可能性もあるとのこと。来たよ、億の時代!!
億は無理!この試験はとんでもなくデータ量が多いのにチェックが複雑だから、俺の作ったシステムはプログラムに処理を任せないでSQLでガツンとデータを持っていく。どう考えても2時間はかかる試験を30分でなんとか処理するように、DBは弄らずに段階的にSQLを投げることでなんとかまとめた経緯がある。
それもプログラムで細かいデータチェックをしない設計をして、ホント薄氷のシステムなのだ。たとえば桁数がもらってる仕様書と違うデータが来た瞬間、一発で落ちる。そういう場合は桁数拡張してやればいい話で済むんだけど、単純にデータ量が400万とか1000万とか億とかイッちゃうと、どうしようもなくなる。泣くしかない。
というわけで、データ量が増えることだけは勘弁してよ〜と思ってたら、億いく可能性ありという報告を受けてしまったと。ぐぅぅ。ホント最近はこうやって保守で頭を悩ませる時間のほうが長い。開発はぜんぜん苦痛じゃないし楽しいんだけど、保守を引き受けてしまったが最後、自分が作ったにしろ他人が作ったにしろ、プログラムの挙動に仕事が脅かされるようになる。他人のクソなプログラムがバグを起こして、保守担当の俺が怒られたことも昔はよくあった。うーん。
開発の現場を3ヶ月単位で渡り歩くような場合は、たいてい火を噴いているプロジェクトを堂々巡りさせられることが多数で、ずっと徹夜とかのキツイ体力勝負になるんだけど、俺みたいに長期契約の請負技術者は保守が残ってる。動いてるプログラムが動かなくなったストレスはどんなストレスにも勝てない。
というわけでデータ量の報告を聞いた瞬間、一気に血の気が引いた僕ちゃんなのでした。
はぁー。しょうがねい、こっそり直すかー。