バンド・オブ・ブラザーズ



正確に言うと映画じゃないけど観ますた。さらに正確に言うと2月だか3月くらいにレンタルの1(第一話、第二話)を観てからそれ以来観ていなかったのです。続きを観たかったのだけど、5本全部レンタルできる状態がなかなか無く、おなざりに時は過ぎて…気がつけば「昨日あれの9話目「なぜ戦うのか」を観たんだけど、やっぱりすげえよ。やっちゃんも3周観ろ。でもDVDは宝物だから貸さない」というバイト先の先輩の声を聞くに至り、また観てみることにしました。


連続でバーっと観たのですが、最初顔を覚えられたのはE中隊のウィンターズとニクソン、ガルニアとソベルくらいなものでした。だけど10話全部観ると結構ほとんどの隊員覚えております。グロいのがダメなおいらでしたが、これは不思議と映像とドラマにみとれてて、それは気にならなかったです。
本来ドラマは見ない人間なので、ドラマは時間の無駄だなぁなんて思ってたんだけど、これは月9とかそういう日本のおちゃらけた数字の戦いのドラマじゃなくて、現実に起こっていたドラマを忠実に再現しようとした映像ということでしっかり観ることが出来ました。
さて、感想。
印象的なシーンは一杯ありんす。第7話、コンプトンがヘルメットを置いて座り込んでしまったシーン。隠れてたコンプトンが砲撃が止んで出てきたら、二人の隊員が足を吹っ飛ばされている…ただでさえ異常な環境で常に砲撃にさらされ、補給もままならない中で続けてきた戦闘。次から次へと死んでいく仲間。現場の兵士たちの精神状態を代弁したかのような、疲れきったコンプトンが見てられなかったです。
同じ第7話かな?頼りない中隊長、ダイクが戦闘の指揮を放棄してしまって、なぜか退却を命じ、ウィンターズは「何をやってるんだ・・・」と嘆き、戦闘に出ようとするシーン。その後ろにいた伝説の男、スピアーズに指揮を代わるように命令して、スピアーズが指揮をとり、ダイクの尻ぬぐい的な役割をやらざるを得なかったリプトンが生き返ったように隊員に指揮をしていたシーン。I中隊と連携を取るために、スピアーズが単騎でドイツ軍の中を直進し、無傷で戻ってきたシーン。その後教会みたいなところで、リプトンの働きを褒めたスピアーズのシーン。フォア攻防戦は本当に見所が多すぎて書ききれないYO!そのシーンすべてで、隊員たちの絆を感じざるを得ないです。
第9話、「なぜ戦うのか」でユダヤ人労働キャンプを発見し、呆然とするウィンターズに、ガリガリの捕虜が抱きついてくるシーン。強制収容所で急激にたくさん食べると死ぬかもしれないから、と開放させることが出来ずにまた中に戻そうとして、ドイツ語の話せるリーブゴットがユダヤ人たちに説明した後、泣いてしまうシーン。こんな衝撃的な物を見て、隊員たちがどういう心理状態になるのかは分かりません。せいぜい我々は「作られた映像」を観ることしか出来ないわけで、長い戦いの末にドイツに進んで、たくさんの仲間をドイツ兵の攻撃によって失い、ドイツの異常な政策の極地を見るに至る隊員たちは何を思うのでしょう。我々が軽々しく「キツイ映像」「グロい」と軽々しく口にするのもはばかられそうです。なぜ戦うのか。その意味は?
んー、どれも非常に心に残るシーンでした。おいらの周りにはこれが大好きな人が2人おりますが、愛されるべき価値のあるドラマでした。まだまだ書きたいことは山ほどありますが、明日の学校があるのでこの辺で。時間があればもうちょっと見てみたいところです。とにかく、震えました。