得意技は乗り移りです



7年ぶりにクリスマス、年末年始と完全休暇。予定が激しく0運動であることをそこはかとなく先輩や同期に示唆すると「ふーん、可愛そうだね」とソマリアの難民を哀れむかのごとく、優越感と微笑の入り混じった同情をくれる。
元ピザ屋の同僚達はセックスとウンコとピザでしか話題が盛り上がれないというとても人類とは言いがたい希少な人種であるがため、俺にも「やっちゃん、社内恋愛してる?尻触ってる?愛してる社内メール送ってる?」と実行した瞬間社会人生活はおろか生活の終焉を感じさせるような行動への期待を持っていてくれている。
ああ、このままでは。確かに危機感はある。あるが、社内恋愛は無理だ。失敗したときのリスクが目を当てられないほど悲惨。マンションが姉歯でしたとカミングアウトされた直後ぐらいに毎日が不安になる。そんな状況をわざわざ構築しに行く?
未来が見える。マンションの一室で孤独死する俺。自然死なのに自縛霊。